迷いはないのに動けなかった話

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ASP、ドメイン、サーバー、DNS、ネームサーバー、SSL。
意味不明な言葉がずらり。

それを正しく理解するだけで、普通に時間が溶ける。
しかも理解したところで、成功する保証はない。

時間も使う。
金も使う。

この時点で、気分は最悪だった。

でも、不思議と「やめよう」とは思わなかった。

なぜなら、他のネットビジネスの選択肢は一通り検討していたからだ。

せどり。
クラウドワークス。
コンテンツ販売。
YouTube。

どれもそれなりに調べた。

でも、
在庫リスクがあったり、
労働時間に縛られたり、
実績ゼロでは難しかったり。

初心者の自分が、一人で完結できて、
なおかつ資産として積み上がるもの。

消去法で残ったのが、アフィリエイトだった。

やるしかないのは、分かっていた。

ただ、ブレーキになっていたのは
未知への恐怖ではなかった。

一番大きかったのは、面倒くささだ。

成功まで時間がかかる。
意味不明な用語が並ぶ。
検証と改善を延々と繰り返す。

それは想像の話ではない。

アフィリエイトに挑戦したことのない素人の私ですら、
結果が出るまでには膨大な時間と労力がかかることくらい分かる。

簡単に稼げる世界ではないことも、
嫌というほど理解できてしまう。

だからこそ、余計に重かった。

こんな気が遠くなるような作業を、
これから何年も続けるのかと思うと、かなりきつい。

本当に気が重かった。

ただ、それでも——

作業量そのものは、腹を括れば耐えられる。

問題は、その先だった。

どこまで続ければ「正解」なのか分からない。
いつまでやれば「向いていない」と判断できるのかも分からない。

このまま続けるべきか。
それとも撤退して、別のビジネスを探すべきか。
あるいは、おとなしく会社員に戻るべきか。

その境目が、どこにも書いていない。

努力すれば報われる保証もない。
やめたら後悔するかもしれない。
続けても遠回りかもしれない。

その「判断基準のなさ」が、何より苦しかった。

そしてもう一つ。

自分で納得して選んだこの道で、
もし結果が出なかったらどうなるか。

「やっぱり何者にもなれなかった自分」と
真正面から向き合うことになる。

自分が自信を持って選んだ判断にも関わらず、
それが間違っていたと証明されてしまうからだ。

これは、他人に否定されるよりもきつい。

自分の思考そのものが否定されることになる。

この一手が当たらなければ、
私は「環境のせい」にも「タイミングのせい」にもできない。

言い訳を失う。

それは、私にとってほぼ逃げ場がなくなるということだった。

散々比較して検討した上での選択だから、
ビジネスに対する迷いはなかった。

まさに、背水の陣だった。

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